ディサランとは人生の最大目標を叶えるために結束した集団である。
当時のリーダー、モンショルは同じ志をもったディサたちと理想郷(カーメル)を探し出し定住する事が人生の最大目標をだった。
生まれ故郷では自身が幸せになるための材料がなく、幸せを数えるのではなく幸せを求めるこれがディサランの深層心理。
こうして世界中を旅をし様々な人々や文化を知りながらそれぞれのカーメルを探し出す旅に出たことがディサランの始まりとなった。
ディサランに加盟した者たちはカーメルを叶えるためにモンショルと共に旅をしてきたのだ。
ディサランの特徴に匿名仮面の文化が存在する。
旅をしていく中でお互いに思うところは出てくる。はじめはイベントとして仮面をつけて言いたいことを言い合うというものだった。
こうしてディサランは円滑にすすんでいた。
この時はお互い素顔で生きていた。
しかし時が進んでカルメルで定住するようになったある日。
あるディサが突然、ディサランを脱退していなくなってしまった。
なにも前兆がなく突然のことだったのでみんな困っていた所に「マリンブ」と名乗る仮面の人物が現れたのだ。
どう見てもどう聞いても前日脱退した彼だったが「マリンブ」と言い張るのでみんなはそう認めた。
この完全に別人となった彼に続き様々なディサが脱退を繰り返し別人となって帰ってきた。
仮面と素顔を使い分けるディサも存在していた。
こうして生まれ変わった彼「マリンブ」を筆頭にディサランに匿名仮面のブームがきた。
しかし人は生まれながらの人生から逃げることはできない。その素顔から滲み出たモノがディサランの匿名仮面文化なのだから。
それを理解して楽しむことが晩年のディサランには必要だったんだ・・・。
この文化はディサランが外界に触れ交流をするようになってもスタイルを崩すことはなく続いた。
外界の人にとっては今の人生に新たな人生を得るチャンスでありディサランの街に入ることは今の自分とは別の人間になることを指していた。
ディサたちも街の入り口や出口に仮面を置いており、外界の人々は知人に知られることなくディサランの街に出入りすることができた。
この時代にできたディサランの人生観は確立され今もなおその魂は脈々と続いている。